VPCでも、前後の洞性RR間隔との関係で、休止期が代償性をもつ場合とそうではない非代償性、それと間入性がありますね
今回は、非代償性のVPCです
分かりやすくするために、記録紙上に直接色分けしたラダーグラムで書き込みました
見やすいでしょう!
SはSinusで赤丸が刺激発生、AはAtrialで心房興奮=P波で青色領域、AVは房室結節の伝導、VはVentricularで心室興奮=R波で黄色領域
Sから刺激発生してAに伝わると心房が興奮する、と同時に刺激はAV結節を通ってVへ至り心室が興奮します
さて、期外収縮はどうなってるか?
早期に心室が興奮すると同時にその刺激はAV結節を逆行し心房へ至り興奮させP’波が見えますね
刺激はそのまま洞結節に至ります
その時、洞結節が次の刺激としてまだ放電してなければこの逆行性刺激は洞結節のチャージを放電しリセットします
そしてここからまた、洞結節の本来の間隔で刺激チャージが始まります
結果、期外収縮を挟む前後のPP間隔は、洞結節リズムのPP間隔の2倍にはならず、この場合は2倍より短くなります
所謂、非代償性休止期をもつVPCと呼ばれるものですね
期外収縮によるP'波から次の洞性P波までをリターンサイクルと言いますよ
このタイミングは、上室性期外収縮に多く見られるパターンです